1. AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals)とは?
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900) は、Microsoftが提供するAzureクラウドサービスの入門資格です。AWSにおけるCLF-C02に相当する「ファンデーショナル(基礎)レベル」の認定資格で、Azureの基本的な概念、サービス、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、価格設定について理解していることを証明します。
AzureはAWSに次いで世界シェア第2位を誇る大手クラウドプロバイダーで、特にWindowsサーバーやオフィス製品(Microsoft 365)との親和性が高く、エンタープライズ(大企業)向けシステムで広く採用されています。日本国内でも政府機関や大企業でのAzure採用事例が増加しており、Azure人材の需要は年々高まっています。
エンジニアはもちろん、クラウドに関わるビジネス職・PM・営業職の方にも取得が推奨される資格です。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 40〜60問 |
| 合格ライン | 700点/1000点満点 |
| 試験形式 | 択一選択・複数選択・ドラッグ&ドロップ等 |
| 受験料 | 約12,500円(税込) |
| 有効期限 | 期限なし(ファンデーショナルレベルは更新不要) |
💡 ポイント: AZ-900はMicrosoftのファンデーショナルレベル認定のため、合格後の更新試験は不要です。一度取得すれば永続的に有効です。
2. AZ-900の出題ドメインと配点
| ドメイン | 内容 | 配点比率 |
|---|---|---|
| ドメイン1 | クラウドの概念について説明する | 25〜30% |
| ドメイン2 | Azureのアーキテクチャとサービスについて説明する | 35〜40% |
| ドメイン3 | Azureの管理とガバナンスについて説明する | 30〜35% |
3. 主要な学習ポイント
クラウドの基本概念(ドメイン1)
AWSやGCPでも共通する概念を学びます。
- クラウドコンピューティングのメリット: 高可用性、スケーラビリティ、弾力性、俊敏性、地理的分散、DR(障害復旧)
- クラウドモデルの種類: パブリック・プライベート・ハイブリッドクラウドの違いと用途
- 消費ベースモデル: CapEx(設備投資)からOpEx(運用費)への転換
- IaaS / PaaS / SaaS: それぞれの特徴と責任範囲(共有責任モデル)
Azureのコアサービス(ドメイン2)
- 仮想マシン(VM): AWSのEC2に相当。Windows/Linuxサーバーを作成・管理
- Azure App Service: Webアプリ・APIを簡単にホスティングするPaaSサービス
- Azure Functions: サーバーレスコンピューティング。AWSのLambdaに相当
- Azure Blob Storage: オブジェクトストレージ。AWSのS3に相当
- Azure SQL Database: フルマネージドなリレーショナルDB
- Azure Active Directory (AAD / Entra ID): ID管理・認証サービス。Azureの中核サービス
- Azure Virtual Network (VNet): プライベートネットワーク環境
- Azure Load Balancer / Application Gateway: 負荷分散サービス
セキュリティとコンプライアンス(ドメイン3)
- Microsoft Defender for Cloud: セキュリティ態勢の管理と脅威検出
- Azure Key Vault: 暗号化キー・シークレットの管理
- Azure Policy: リソースのコンプライアンスを自動的に適用・監視
- Microsoft Cost Management: コストの可視化と最適化
- Azure Monitor / Log Analytics: 監視・ロギングサービス
4. 効率的な学習方法
学習期間の目安
- IT経験者: 1〜2週間(20〜40時間)
- IT未経験者: 3〜4週間(40〜60時間)
おすすめ学習ステップ
STEP1: Microsoft公式ラーニングパスを活用
Microsoft Learnの「AZ-900:Azure Fundamentals」ラーニングパスは完全無料で、動画・テキスト・ハンズオンが揃っています。まずはこれを一通り終わらせましょう。
STEP2: 問題演習
CloudQuizや公式練習問題で実際の問題形式に慣れます。AZ-900は「用語の正確な理解」が問われるため、曖昧な理解を潰していくことが重要です。
STEP3: 苦手ドメインの集中対策
多くの受験者が「管理とガバナンス(Azure Policy、コスト管理等)」で苦戦しがちです。Microsoft Defender for Cloud、Azure Cost Management、Azure Monitor等のモニタリング・ガバナンス系サービスを重点的に復習しましょう。
5. AWSとAzureの用語対比表(AWSユーザー向け)
すでにAWS知識がある方向けに、主要サービスの対比を示します。
| AWS | Azure | 説明 |
|---|---|---|
| EC2 | 仮想マシン(VM) | 仮想サーバー |
| S3 | Azure Blob Storage | オブジェクトストレージ |
| Lambda | Azure Functions | サーバーレス実行環境 |
| RDS | Azure SQL Database | マネージドRDB |
| VPC | Azure Virtual Network(VNet) | プライベートネットワーク |
| IAM | Azure Active Directory / Entra ID | ID・アクセス管理 |
| CloudWatch | Azure Monitor | 監視サービス |
| CloudFormation | Azure Resource Manager | IaC |
6. よくある質問 (FAQ)
Q. 有効期限はありますか?
A. AZ-900はMicrosoftのファンデーショナルレベルのため、更新不要・永続有効です。一度合格すれば取得し続けられます。
Q. AWSとAzure、どちらを先に取るべきですか?
A. 就職先や業務内容によります。SIer(システムインテグレーター)や官公庁系の仕事ではAzureが多く、スタートアップ・Webサービス系ではAWSが多い傾向があります。
Q. 日本語受験は可能ですか?
A. 可能です。ただし日本語訳が分かりにくい問題がある場合は、英語に切り替えて確認できます。
7. さっそく問題集にチャレンジ!
CloudQuizでは AZ-900の対策問題集(全問無料・AI解説付き) を公開しています。Azureの専門用語が多いですが、図解解説で視覚的に理解できるよう工夫しています。ぜひチャレンジしてみてください!