LINUC-LPIC-1基礎

第1回 問題集(全般)

公開: 2026年7月1日| 更新: 2026年7月12日

120問 / すべての問題の解答・解説を無料で閲覧できます

LINUC-LPIC-1 問題集 おすすめの使い方

1周目
解答を見ずに全問回答
まず問題を解き、正答率を把握する。解説は後で読む。
2周目
間違えた問題を中心に解説を熟読
「なぜその選択肢が正解か」を説明できるまで理解する。
3周目
全問を素早く解き、本番に慣れる
制限時間を意識しながら解き、スピード感を養う。
現在の正答率0%(0 / 0問)
問題1

1. Linuxシステムのブートプロセスにおいて、カーネル(Kernel)が読み込まれた直後に最初に起動するプロセス(PID 1)は何か (Systemd導入システム)。

正解: A. systemd

正解の根拠・詳細解説

現代の多くのLinuxディストリビューション(RHEL7/8/9, Ubuntu 16.04以降など)では、ブート時にカーネルによって最初に実行されるユーザー空間プロセス(PID 1)は `systemd` です。(従来の SysVinit システムでは `init`)

システム構成・アーキテクチャ図
Linuxシステムのブートプロセスにおいて、カーネル(Kernel)が読み込まれた直後に最初に起動するプロセス(PID 1)は何か (Systemd導入システム の解説図
問題2

2. ファイル `/var/log/syslog` の末尾10行をリアルタイムで追跡監視しながら表示するコマンドはどれか。

正解: A. tail -f /var/log/syslog

正解の根拠・詳細解説

`tail -f` (または `--follow`) オプションを使用すると、指定したファイルの末尾を継続的に読み込み、ファイルに新しい行が追加されるたびにリアルタイムで標準出力に表示します。

システム構成・アーキテクチャ図
ファイル `/var/log/syslog` の末尾10行をリアルタイムで追跡監視しながら表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題3

3. パーミッションが `drwxr-xr-x` と表示されているディレクトリの8進数記法として正しいものはどれか。

正解: A. 755

正解の根拠・詳細解説

`rwx` (4+2+1=7), `r-x` (4+0+1=5), `r-x` (4+0+1=5) となるため、8進数表現は `755` です。先頭の `d` はディレクトリを表します。

システム構成・アーキテクチャ図
パーミッションが `drwxr-xr-x` と表示されているディレクトリの8進数記法として正しいものはどれか。 の解説図
問題4

4. ファイル `test.txt` の所有ユーザーを `clouduser` に、所有グループを `cloudgroup` に同時に変更するコマンドはどれか。

正解: A. chown clouduser:cloudgroup test.txt

正解の根拠・詳細解説

`chown` コマンドは `chown ユーザー名:グループ名 ファイル名` の形式で、所有ユーザーと所有グループを同時に変更できます。

システム構成・アーキテクチャ図
ファイル `test.txt` の所有ユーザーを `clouduser` に、所有グループを `cloudgroup` に同時に変更するコマンドはどれか。 の解説図
問題5

5. 実行中のプロセスに対して安全な終了シグナル(SIGTERM: 15)を送信する標準的なコマンドはどれか。

正解: A. kill 1234

正解の根拠・詳細解説

`kill` コマンドにシグナルオプションを指定しない場合、デフォルトで `SIGTERM` (15) が送信されます。プロセスはクリーンアップを行って安全に終了します。`kill -9` は強制終了 `SIGKILL` です。

システム構成・アーキテクチャ図
実行中のプロセスに対して安全な終了シグナル(SIGTERM: 15)を送信する標準的なコマンドはどれか。 の解説図
問題6

6. GRUB2 において、`/etc/default/grub` や `/etc/grub.d/` の内容を反映させた設定ファイルを生成し直すコマンドはどれか(Red Hat系の場合)。

正解: A. grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg

正解の根拠・詳細解説

GRUB2 の `grub.cfg` は手で編集せず、`grub2-mkconfig`(Debian系では `grub-mkconfig`、ラッパーの `update-grub`)で生成し直すのが正しい手順です。`-o` で出力先を指定します。`grub2-install` はブートローダー本体をディスクへ書き込むコマンドで設定生成はしません。`update-grub2` は Red Hat 系には通常存在しません。

システム構成・アーキテクチャ図
GRUB2 において、`/etc/default/grub` や `/etc/grub.d/` の内容を反映させた設定ファイルを生成し直すコマンドはどれか(Re の解説図
問題7

7. systemd 環境で、システム起動時に使用されるデフォルトターゲットを確認するコマンドはどれか。

正解: A. systemctl get-default

正解の根拠・詳細解説

`systemctl get-default` は現在のデフォルトターゲット(例: `graphical.target`)を表示します。変更するときは `systemctl set-default multi-user.target` のように指定します。`runlevel` コマンドは現在と直前のランレベルを表示するもので、デフォルト値を表示するものではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
systemd 環境で、システム起動時に使用されるデフォルトターゲットを確認するコマンドはどれか。 の解説図
問題8

8. 従来の SysVinit におけるランレベル 3(CUI マルチユーザー、ネットワークあり)に相当する systemd のターゲットはどれか。

正解: A. multi-user.target

正解の根拠・詳細解説

ランレベル3(CUIのマルチユーザーモード)は `multi-user.target` に対応します。ランレベル5のGUI環境は `graphical.target`、ランレベル1のシングルユーザーモードは `rescue.target` に相当します。`emergency.target` は最小限のシェルのみを起動する緊急モードです。

システム構成・アーキテクチャ図
従来の SysVinit におけるランレベル 3(CUI マルチユーザー、ネットワークあり)に相当する systemd のターゲットはどれか。 の解説図
問題9

9. 現在カーネルにロードされているモジュールの一覧を表示するコマンドはどれか。

正解: A. lsmod

正解の根拠・詳細解説

`lsmod` は `/proc/modules` の内容を整形して表示し、モジュール名・サイズ・使用中の数を一覧できます。`modinfo` は指定した1つのモジュールの詳細情報を表示するコマンドです。`insmod` はモジュールを読み込むコマンドで一覧表示のオプションはなく、`depmod` は依存関係リストを再構築します。

システム構成・アーキテクチャ図
現在カーネルにロードされているモジュールの一覧を表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題10

10. 依存する他のモジュールも自動的に解決したうえでカーネルモジュールをロードするコマンドはどれか。

正解: A. modprobe モジュール名

正解の根拠・詳細解説

`modprobe` は `depmod` が作成した `modules.dep` を参照し、依存モジュールを含めてロードします(`modprobe -r` でアンロード)。`insmod` は指定した .ko ファイルをそのまま読み込むだけで依存関係を解決しないため、依存モジュール未ロードだと失敗します。

システム構成・アーキテクチャ図
依存する他のモジュールも自動的に解決したうえでカーネルモジュールをロードするコマンドはどれか。 の解説図
問題11

11. 特定のカーネルモジュールにオプションを渡す設定や、別名(alias)・ブラックリストを記述するファイルを置くディレクトリはどれか。

正解: A. /etc/modprobe.d/

正解の根拠・詳細解説

`modprobe` の設定は `/etc/modprobe.d/` 以下の `.conf` ファイルに `options`、`alias`、`blacklist` などの形式で記述します。`/lib/modules/` はモジュール本体(.ko)が置かれる場所、`/etc/sysctl.d/` はカーネルパラメータ(sysctl)の設定用ディレクトリです。

システム構成・アーキテクチャ図
特定のカーネルモジュールにオプションを渡す設定や、別名(alias)・ブラックリストを記述するファイルを置くディレクトリはどれか。 の解説図
問題12

12. カーネルリングバッファに記録された起動時やデバイス認識時のメッセージを表示するコマンドはどれか。

正解: A. dmesg

正解の根拠・詳細解説

`dmesg` はカーネルリングバッファの内容を表示し、ブート時のハードウェア認識やドライバのエラーを確認できます。systemd 環境では `journalctl -k` でも同じ内容を参照できます。`uname -a` はカーネルのバージョンなどシステム情報を1行で表示するだけです。

システム構成・アーキテクチャ図
カーネルリングバッファに記録された起動時やデバイス認識時のメッセージを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題13

13. `httpd` サービスをシステム起動時に自動的に開始するよう設定する systemd のコマンドはどれか。

正解: A. systemctl enable httpd

正解の根拠・詳細解説

`systemctl enable` は自動起動を有効化(ユニットへのシンボリックリンクを作成)するコマンドです。`start` はその場で起動するだけで再起動後には反映されません。今すぐ起動しつつ自動起動も有効にしたい場合は `systemctl enable --now httpd` が使えます。

システム構成・アーキテクチャ図
`httpd` サービスをシステム起動時に自動的に開始するよう設定する systemd のコマンドはどれか。 の解説図
問題14

14. UEFI ブートのシステムで、ブートローダーの EFI 実行ファイルを格納する EFI システムパーティション(ESP)について正しい説明はどれか。

正解: A. 通常 FAT(vfat)でフォーマットされ、Linux では /boot/efi にマウントされる

正解の根拠・詳細解説

EFI システムパーティション(ESP)は UEFI 仕様で FAT ファイルシステムと定められており、Linux では一般に `/boot/efi` にマウントされます。ext4 や XFS では UEFI ファームウェアが読み取れません。スワップ領域とはまったく別の用途です。

システム構成・アーキテクチャ図
UEFI ブートのシステムで、ブートローダーの EFI 実行ファイルを格納する EFI システムパーティション(ESP)について正しい説明はどれか。 の解説図
問題15

15. SysVinit ベースのシステムで、現在のランレベルと直前のランレベルを表示するコマンドはどれか。

正解: A. runlevel

正解の根拠・詳細解説

`runlevel` は「直前のランレベル」と「現在のランレベル」を空白区切りで表示します(例: `N 3` は起動後に変更していないことを示します)。`who -r` でも確認できます。`telinit` はランレベルを変更するコマンド、`chkconfig` は SysV サービスの自動起動設定コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
SysVinit ベースのシステムで、現在のランレベルと直前のランレベルを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題16

16. 管理者が独自に作成・上書きした systemd のユニットファイルを配置すべきディレクトリはどれか(パッケージ提供のものより優先される)。

正解: A. /etc/systemd/system/

正解の根拠・詳細解説

パッケージが提供するユニットは `/usr/lib/systemd/system/`(ディストリによっては `/lib/systemd/system/`)に置かれ、管理者が編集・追加するものは `/etc/systemd/system/` に置きます。同名の場合は `/etc` 側が優先されます。編集後は `systemctl daemon-reload` が必要です。`/etc/init.d/` は SysV 用のスクリプト置き場です。

システム構成・アーキテクチャ図
管理者が独自に作成・上書きした systemd のユニットファイルを配置すべきディレクトリはどれか(パッケージ提供のものより優先される)。 の解説図
問題17

17. systemd のユニットファイルを新規作成または編集した直後に、その内容を systemd に読み込ませるコマンドはどれか。

正解: A. systemctl daemon-reload

正解の根拠・詳細解説

`systemctl daemon-reload` は systemd の設定を再読み込みし、追加・変更されたユニットファイルを認識させます。個々のサービスの設定再読み込みは `systemctl reload サービス名` で、これはユニットファイル自体の変更には対応しません。`init q` は SysVinit で `/etc/inittab` を再読み込みさせる古い方法です。

システム構成・アーキテクチャ図
systemd のユニットファイルを新規作成または編集した直後に、その内容を systemd に読み込ませるコマンドはどれか。 の解説図
問題18

18. Debian 系システムで、ローカルにある `sample_1.0_amd64.deb` をインストールするコマンドはどれか。

正解: A. dpkg -i sample_1.0_amd64.deb

正解の根拠・詳細解説

`dpkg -i`(--install)はローカルの .deb ファイルをインストールします。`dpkg -l` はインストール済みパッケージの一覧表示です。`apt-cache` は情報の検索・表示専用でインストール機能はありません。`rpm` は Red Hat 系のパッケージ管理コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
Debian 系システムで、ローカルにある `sample_1.0_amd64.deb` をインストールするコマンドはどれか。 の解説図
問題19

19. Debian 系で、指定したファイルがどのパッケージによって提供されているかを調べるコマンドはどれか。

正解: A. dpkg -S /usr/bin/vim

正解の根拠・詳細解説

`dpkg -S`(--search)はファイル名からそれを提供するパッケージを検索します。逆に `dpkg -L`(--listfiles)は「パッケージ名を指定して、そのパッケージが含むファイル一覧」を表示します。この2つは方向が逆なのでよく出題されます。`apt-get source` はソースパッケージの取得です。

システム構成・アーキテクチャ図
Debian 系で、指定したファイルがどのパッケージによって提供されているかを調べるコマンドはどれか。 の解説図
問題20

20. `apt-get update` の説明として正しいものはどれか。

正解: A. リポジトリからパッケージ情報(インデックス)を取得してローカルのデータベースを更新する

正解の根拠・詳細解説

`apt-get update` は `/etc/apt/sources.list` などに書かれたリポジトリから利用可能なパッケージの一覧情報を取得するだけで、パッケージ自体は更新しません。実際のアップグレードは `apt-get upgrade`(または `dist-upgrade`)、不要依存の削除は `apt-get autoremove`、キャッシュ削除は `apt-get clean` です。

システム構成・アーキテクチャ図
`apt-get update` の説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題21

21. Debian 系で、パッケージ本体に加えて設定ファイルも含めて完全に削除するコマンドはどれか。

正解: A. apt-get purge パッケージ名

正解の根拠・詳細解説

`apt-get purge`(`dpkg -P` 相当)はパッケージと設定ファイルの両方を削除します。`apt-get remove`(`dpkg -r` 相当)は設定ファイルを残すため、再インストール時に以前の設定が復活します。`autoclean` は古いキャッシュファイルの削除で、パッケージ削除ではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
Debian 系で、パッケージ本体に加えて設定ファイルも含めて完全に削除するコマンドはどれか。 の解説図
問題22

22. APT が参照するリポジトリ(取得先)を記述する主要な設定ファイルはどれか。

正解: A. /etc/apt/sources.list

正解の根拠・詳細解説

リポジトリの URL やディストリビューション名、コンポーネントは `/etc/apt/sources.list` および `/etc/apt/sources.list.d/` 以下のファイルに記述します。`/var/lib/dpkg/status` はインストール済みパッケージの状態を保持する dpkg のデータベースで、手動で編集するものではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
APT が参照するリポジトリ(取得先)を記述する主要な設定ファイルはどれか。 の解説図
問題23

23. RPM 系システムで、インストール済みの全パッケージを一覧表示するコマンドはどれか。

正解: A. rpm -qa

正解の根拠・詳細解説

`rpm -qa`(query all)はインストール済みパッケージをすべて一覧表示します。`rpm -ql パッケージ名` は該当パッケージが含むファイル一覧、`rpm -ivh` はインストール、`rpm -Va` はインストール済みファイルの検証(改変チェック)です。

システム構成・アーキテクチャ図
RPM 系システムで、インストール済みの全パッケージを一覧表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題24

24. `/usr/bin/ssh` がどの RPM パッケージから提供されたものかを調べるコマンドはどれか。

正解: A. rpm -qf /usr/bin/ssh

正解の根拠・詳細解説

`rpm -qf`(query file)は指定ファイルの提供元パッケージを表示します。`-qi` はパッケージの詳細情報、`-qp` は未インストールの .rpm ファイルに対する問い合わせ、`-e`(erase)はパッケージの削除です。

システム構成・アーキテクチャ図
`/usr/bin/ssh` がどの RPM パッケージから提供されたものかを調べるコマンドはどれか。 の解説図
問題25

25. RPM パッケージをインストールし、進捗をハッシュマーク(#)で表示しながら詳細メッセージも出力するオプションの組み合わせはどれか。

正解: A. rpm -ivh package.rpm

正解の根拠・詳細解説

`-i` がインストール、`-v` が詳細表示(verbose)、`-h` が進捗のハッシュマーク表示なので `rpm -ivh` が定番です。既存パッケージのアップグレード(なければ新規インストール)には `rpm -Uvh` を使います。`-e` は削除、`-q` は問い合わせです。

システム構成・アーキテクチャ図
RPM パッケージをインストールし、進捗をハッシュマーク(#)で表示しながら詳細メッセージも出力するオプションの組み合わせはどれか。 の解説図
問題26

26. dnf/yum で利用するリポジトリ定義ファイル(拡張子 .repo)を配置するディレクトリはどれか。

正解: A. /etc/yum.repos.d/

正解の根拠・詳細解説

yum/dnf のリポジトリ定義は `/etc/yum.repos.d/*.repo` に置かれ、`[リポジトリID]`、`baseurl`、`enabled`、`gpgcheck` などを記述します。`/var/cache/dnf/` はメタデータのキャッシュ置き場です。`/etc/apt/sources.list.d/` は Debian 系のものです。

システム構成・アーキテクチャ図
dnf/yum で利用するリポジトリ定義ファイル(拡張子 .repo)を配置するディレクトリはどれか。 の解説図
問題27

27. dnf(yum)で、あるコマンドやファイルを提供しているパッケージを検索するサブコマンドはどれか。

正解: A. dnf provides /usr/bin/vim

正解の根拠・詳細解説

`dnf provides`(`yum provides`、別名 `whatprovides`)は、指定したファイルや機能を提供するパッケージを、未インストールのものも含めて検索します。`dnf list` はパッケージ名での一覧、`dnf info` は指定パッケージの詳細、`dnf history` は過去のトランザクション履歴です。

システム構成・アーキテクチャ図
dnf(yum)で、あるコマンドやファイルを提供しているパッケージを検索するサブコマンドはどれか。 の解説図
問題28

28. 実行ファイル `/usr/bin/curl` が依存している共有ライブラリを一覧表示するコマンドはどれか。

正解: A. ldd /usr/bin/curl

正解の根拠・詳細解説

`ldd` は実行ファイルが必要とする共有ライブラリと、その解決先パスを表示します。見つからないライブラリは `not found` と表示されるためトラブルシューティングに有用です。`ldconfig` はライブラリのキャッシュを再構築するコマンド、`file` はファイル種別を判定するだけです。

システム構成・アーキテクチャ図
実行ファイル `/usr/bin/curl` が依存している共有ライブラリを一覧表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題29

29. `/etc/ld.so.conf` に新しいライブラリ用ディレクトリを追記した後、共有ライブラリのキャッシュを更新するために実行すべきコマンドはどれか。

正解: A. ldconfig

正解の根拠・詳細解説

`ldconfig` は `/etc/ld.so.conf`(および `/etc/ld.so.conf.d/`)に記載されたディレクトリを走査し、キャッシュ `/etc/ld.so.cache` を再作成します。`ldconfig -p` で現在のキャッシュ内容を確認できます。`depmod` はカーネルモジュール用で、共有ライブラリとは無関係です。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/ld.so.conf` に新しいライブラリ用ディレクトリを追記した後、共有ライブラリのキャッシュを更新するために実行すべきコマンドはどれか。 の解説図
問題30

30. 標準的でないパスに置いた共有ライブラリを、一時的にプログラムから参照させたい。設定すべき環境変数はどれか。

正解: A. LD_LIBRARY_PATH

正解の根拠・詳細解説

`LD_LIBRARY_PATH` に、コロン区切りでライブラリのあるディレクトリを指定すると、動的リンカがそこを優先して検索します。恒久的な設定には `/etc/ld.so.conf.d/` + `ldconfig` を使うのが本来の方法です。`PATH` は実行ファイルの検索パスで、ライブラリ検索には使われません。

システム構成・アーキテクチャ図
標準的でないパスに置いた共有ライブラリを、一時的にプログラムから参照させたい。設定すべき環境変数はどれか。 の解説図
問題31

31. Linux をインストールする際のパーティション設計について、一般に推奨される考え方として正しいものはどれか。

正解: A. ログが増え続ける /var やユーザーデータの /home を別パーティションにすると、肥大化してもルートが枯渇しにくい

正解の根拠・詳細解説

`/var`(ログやスプール)や `/home`(ユーザーデータ)は増え続けやすいため分離すると、あふれてもルートファイルシステムを圧迫しにくくなります。`/etc` は起動に必須なのでルートと同じパーティションに置きます。`/boot` はカーネルと初期RAMディスクを置くだけなので通常は数百MB〜1GB程度で足ります。

システム構成・アーキテクチャ図
Linux をインストールする際のパーティション設計について、一般に推奨される考え方として正しいものはどれか。 の解説図
問題32

32. パーティションテーブル形式の MBR と GPT の違いについて、正しい説明はどれか。

正解: A. MBR は 1 パーティションあたり最大 2TiB までで基本パーティションは4つまでだが、GPT はより大きな容量と多数のパーティションを扱える

正解の根拠・詳細解説

MBR は 32 ビットの LBA を使うため 1 パーティション最大 2TiB、基本パーティションは4つまで(それ以上は拡張+論理パーティション)という制限があります。GPT はこの制限がなく大容量ディスクに対応し、基本/拡張の区別もありません。GPT は主に UEFI と組み合わされますが、BIOS でも利用可能です。

システム構成・アーキテクチャ図
パーティションテーブル形式の MBR と GPT の違いについて、正しい説明はどれか。 の解説図
問題33

33. Debian 系で、インストール済みパッケージの一覧と状態(ii など)を確認するコマンドはどれか。

正解: A. dpkg -l

正解の根拠・詳細解説

`dpkg -l`(--list)はインストール済みパッケージを一覧表示し、先頭の 2 文字で状態を示します(`ii` は正常にインストール済み、`rc` は削除済みだが設定が残っている状態)。`dpkg -c` は .deb ファイルの内容一覧、`dpkg -x` は .deb の展開、`apt-get check` は依存関係の整合性チェックです。

システム構成・アーキテクチャ図
Debian 系で、インストール済みパッケージの一覧と状態(ii など)を確認するコマンドはどれか。 の解説図
問題34

34. `apt-get upgrade` と `apt-get dist-upgrade` の違いとして正しいものはどれか。

正解: A. dist-upgrade は依存関係の変化に応じてパッケージの追加インストールや削除も行うが、upgrade はそれを行わない

正解の根拠・詳細解説

`apt-get upgrade` はインストール済みパッケージの更新のみを行い、新たなパッケージの追加や既存パッケージの削除が必要な更新は保留します。`apt-get dist-upgrade`(apt では `full-upgrade`)は依存関係の変更に応じて追加・削除も行います。どちらも実際にシステムを変更するため root 権限が必要です。

システム構成・アーキテクチャ図
`apt-get upgrade` と `apt-get dist-upgrade` の違いとして正しいものはどれか。 の解説図
問題35

35. `ls -l /etc` の実行結果を1画面ずつ確認したい。適切なコマンドはどれか。

正解: A. ls -l /etc | less

正解の根拠・詳細解説

パイプ `|` は左のコマンドの標準出力を右のコマンドの標準入力に渡します。`ls -l /etc | less` でページャに渡してスクロール表示できます。`>` はファイルへのリダイレクトなので `less` という名前のファイルが作られてしまい、`<` は入力リダイレクトで意味が逆です。

システム構成・アーキテクチャ図
`ls -l /etc` の実行結果を1画面ずつ確認したい。適切なコマンドはどれか。 の解説図
問題36

36. コマンドの標準エラー出力だけを `error.log` に保存したい。正しい記述はどれか。

正解: A. command 2> error.log

正解の根拠・詳細解説

ファイルディスクリプタは 0 が標準入力、1 が標準出力、2 が標準エラー出力です。したがって標準エラー出力のみのリダイレクトは `2>` を使います。`>` と `1>` はどちらも標準出力のリダイレクトで、`&>` は標準出力と標準エラー出力の両方をまとめて送ります。

システム構成・アーキテクチャ図
コマンドの標準エラー出力だけを `error.log` に保存したい。正しい記述はどれか。 の解説図
問題37

37. コマンドの標準出力と標準エラー出力の両方を `all.log` にまとめて保存する、最も一般的な記述はどれか。

正解: A. command > all.log 2>&1

正解の根拠・詳細解説

`> all.log` でまず標準出力をファイルへ向け、その後 `2>&1` で標準エラー出力を「現時点の標準出力と同じ出力先」へ複製します。順序が重要で、`2>&1 > all.log` と書くと標準エラー出力は元の画面に向いたままになります。`1>&2` は逆向きの複製です。

システム構成・アーキテクチャ図
コマンドの標準出力と標準エラー出力の両方を `all.log` にまとめて保存する、最も一般的な記述はどれか。 の解説図
問題38

38. コマンドの出力を画面に表示しつつ、同時にファイルにも保存したい。使用するコマンドはどれか。

正解: A. command | tee output.txt

正解の根拠・詳細解説

`tee` は標準入力の内容を標準出力へ流しながら、同時に指定ファイルへも書き込みます。追記したい場合は `tee -a` を使います。`cat` は引数のファイルを表示するだけ、`split` はファイルを分割するコマンドで用途が異なります。

システム構成・アーキテクチャ図
コマンドの出力を画面に表示しつつ、同時にファイルにも保存したい。使用するコマンドはどれか。 の解説図
問題39

39. `/etc/passwd` から文字列 `bash` を含まない行だけを表示するコマンドはどれか。

正解: A. grep -v bash /etc/passwd

正解の根拠・詳細解説

`grep -v` はマッチしない行を表示する反転オプションです。`-i` は大文字小文字を区別しない検索、`-c` はマッチした行数のカウント、`-n` は行番号の付加で、いずれも「含まない行の表示」にはなりません。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/passwd` から文字列 `bash` を含まない行だけを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題40

40. `/var/log` 以下のファイルを再帰的にたどり、大文字小文字を区別せずに `error` を検索するコマンドはどれか。

正解: A. grep -ri error /var/log

正解の根拠・詳細解説

`-r` がディレクトリの再帰検索、`-i` が大文字小文字の無視なので `grep -ri` が正解です。`-w` は単語単位の一致、`-x` は行全体の一致、`-l` はマッチしたファイル名のみの表示で、どれも再帰検索は行いません。

システム構成・アーキテクチャ図
`/var/log` 以下のファイルを再帰的にたどり、大文字小文字を区別せずに `error` を検索するコマンドはどれか。 の解説図
問題41

41. 正規表現で「行の先頭が root である行」にマッチするパターンはどれか。

正解: A. ^root

正解の根拠・詳細解説

`^` は行頭、`$` は行末を表すアンカーです。したがって `^root` は行頭が root の行にマッチします。`root$` は行末が root の行、`*` は直前の文字の0回以上の繰り返し、`+`(拡張正規表現)は直前の文字の1回以上の繰り返しを表します。

システム構成・アーキテクチャ図
正規表現で「行の先頭が root である行」にマッチするパターンはどれか。 の解説図
問題42

42. 拡張正規表現を用いて `cat` または `dog` を含む行を検索したい。正しいコマンドはどれか。

正解: A. grep -E 'cat|dog' file.txt

正解の根拠・詳細解説

`grep -E`(= `egrep`)は拡張正規表現を有効にし、`|` が OR として機能します。`grep -F`(= `fgrep`)は正規表現を解釈せず固定文字列として扱うため `cat|dog` という文字列そのものを探してしまいます。`-v` は反転検索です。

システム構成・アーキテクチャ図
拡張正規表現を用いて `cat` または `dog` を含む行を検索したい。正しいコマンドはどれか。 の解説図
問題43

43. `data.txt` 内のすべての `apple` を `orange` に置換して画面に出力するコマンドはどれか(ファイル自体は変更しない)。

正解: A. sed 's/apple/orange/g' data.txt

正解の根拠・詳細解説

`sed` の `s` コマンドは `s/検索/置換/` の形式で、末尾に `g` を付けると各行のすべての出現を置換します(`g` がないと各行の最初の1つだけ)。`-i` を付けるとファイル自体が上書きされるため、この設問の条件には合いません。`y` は文字単位の変換コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
`data.txt` 内のすべての `apple` を `orange` に置換して画面に出力するコマンドはどれか(ファイル自体は変更しない)。 の解説図
問題44

44. `sed` で、ファイル `conf.txt` の内容を直接書き換える(上書き編集する)ためのオプションはどれか。

正解: A. -i

正解の根拠・詳細解説

`-i`(--in-place)はファイルを直接編集します。`-i.bak` のように拡張子を付けるとバックアップも作成されます。`-n` は自動出力を抑制(`p` と併用)、`-e` は複数のスクリプトを指定、`-f` はスクリプトをファイルから読み込むオプションです。

システム構成・アーキテクチャ図
`sed` で、ファイル `conf.txt` の内容を直接書き換える(上書き編集する)ためのオプションはどれか。 の解説図
問題45

45. `ls -l` の出力から、ファイル名(9番目のフィールド)だけを取り出して表示する awk のコマンドはどれか。

正解: A. ls -l | awk '{print $9}'

正解の根拠・詳細解説

awk ではフィールドを `$1`, `$2` ... で参照し、アクションはシングルクォートで囲んだ `{ }` の中に書きます。`{print $9}` で9番目のフィールドを出力します。`print 9` は数値の9をそのまま出力し、`{ }` を省いた形式は構文エラーになります(`$0` は行全体を表します)。

システム構成・アーキテクチャ図
`ls -l` の出力から、ファイル名(9番目のフィールド)だけを取り出して表示する awk のコマンドはどれか。 の解説図
問題46

46. `/etc/passwd` から、コロン区切りの1番目のフィールド(ユーザー名)を awk で抜き出すコマンドはどれか。

正解: A. awk -F: '{print $1}' /etc/passwd

正解の根拠・詳細解説

awk の入力フィールド区切り文字は `-F` オプション(または `BEGIN{FS=":"}`)で指定します。`cut -d: -f1 /etc/passwd` でも同じ結果が得られます。`-d` は cut の区切り指定オプションで、awk にはありません。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/passwd` から、コロン区切りの1番目のフィールド(ユーザー名)を awk で抜き出すコマンドはどれか。 の解説図
問題47

47. 数値が並んだファイル `num.txt` を数値として大きい順に並べ替えるコマンドはどれか。

正解: A. sort -nr num.txt

正解の根拠・詳細解説

`-n` で辞書順ではなく数値として比較し、`-r` で降順(逆順)にします。したがって `sort -nr` が「数値の大きい順」です。`-n` のみでは昇順、`-r` のみでは文字列としての逆順(10 が 9 より前に来るなど)、`-u` は重複行を1つにまとめるオプションです。

システム構成・アーキテクチャ図
数値が並んだファイル `num.txt` を数値として大きい順に並べ替えるコマンドはどれか。 の解説図
問題48

48. ログから重複行の出現回数を数えたい。`uniq -c` を正しく機能させるために必要な前処理はどれか。

正解: A. あらかじめ sort で並べ替えておく

正解の根拠・詳細解説

`uniq` は「隣接する」重複行のみをまとめるため、`sort file | uniq -c` のように先に並べ替える必要があります。並んでいないと同じ内容の行が離れた位置にあった場合に別々に数えられてしまいます。`sort -u` は重複を除去しますが回数は数えません。

システム構成・アーキテクチャ図
ログから重複行の出現回数を数えたい。`uniq -c` を正しく機能させるために必要な前処理はどれか。 の解説図
問題49

49. `/etc/passwd` の各行から7番目のフィールド(ログインシェル)だけを cut コマンドで取り出す記述はどれか。

正解: A. cut -d: -f7 /etc/passwd

正解の根拠・詳細解説

`cut` では `-d` で区切り文字、`-f` でフィールド番号を指定します。`-d:` と `-f7` の組み合わせが正解です。`-c` は文字位置での切り出しなので、7文字目だけが取り出されてしまいます。`-d` と `-f` を入れ替えた記述は誤りです。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/passwd` の各行から7番目のフィールド(ログインシェル)だけを cut コマンドで取り出す記述はどれか。 の解説図
問題50

50. ファイル `access.log` の行数だけを表示するコマンドはどれか。

正解: A. wc -l access.log

正解の根拠・詳細解説

`wc -l` は行数(lines)、`-w` は単語数(words)、`-c` はバイト数、`-m` は文字数を表示します。オプションなしの `wc` は行数・単語数・バイト数をまとめて表示します。

システム構成・アーキテクチャ図
ファイル `access.log` の行数だけを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題51

51. テキストファイル `report.txt` の先頭5行だけを表示するコマンドはどれか。

正解: A. head -n 5 report.txt

正解の根拠・詳細解説

`head -n 5`(`head -5` とも書けます)は先頭5行を表示します。`tail -n 5` は末尾5行、`head -c 5` は先頭5バイトの表示です。オプションを付けない `head` は先頭10行を表示します。

システム構成・アーキテクチャ図
テキストファイル `report.txt` の先頭5行だけを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題52

52. 標準入力の小文字をすべて大文字に変換して出力するコマンドはどれか。

正解: A. tr 'a-z' 'A-Z'

正解の根拠・詳細解説

`tr`(translate)は1文字ずつの置換を行うコマンドで、`tr 'a-z' 'A-Z'` により小文字が大文字へ変換されます。`tr -d` で指定文字の削除、`tr -s` で連続文字の圧縮もできます。`tr` は引数にファイル名を取らず標準入力から読み込む点も特徴です。

システム構成・アーキテクチャ図
標準入力の小文字をすべて大文字に変換して出力するコマンドはどれか。 の解説図
問題53

53. 標準入力から受け取った文字列を、別のコマンドの「引数」として渡すためのコマンドはどれか。

正解: A. xargs

正解の根拠・詳細解説

`xargs` は標準入力の内容をコマンドライン引数に変換して実行します。例えば `find . -name '*.tmp' | xargs rm` のように使います。ファイル名に空白が含まれる場合は `find ... -print0 | xargs -0 rm` とすると安全です。`tee` は出力の分岐であり引数化はしません。

システム構成・アーキテクチャ図
標準入力から受け取った文字列を、別のコマンドの「引数」として渡すためのコマンドはどれか。 の解説図
問題54

54. `/home` 以下から名前が `.conf` で終わるファイルを検索するコマンドはどれか。

正解: A. find /home -name '*.conf'

正解の根拠・詳細解説

`find` の書式は `find 検索開始ディレクトリ 検索条件` で、名前による検索は `-name` を使います(大文字小文字を無視するには `-iname`)。ワイルドカードはシェルに展開されないようクォートするのが安全です。`-type` はファイル種別(f/d/l など)の指定です。

システム構成・アーキテクチャ図
`/home` 以下から名前が `.conf` で終わるファイルを検索するコマンドはどれか。 の解説図
問題55

55. `/var/log` 以下から、サイズが 100MB を超える通常ファイルを検索するコマンドはどれか。

正解: A. find /var/log -type f -size +100M

正解の根拠・詳細解説

`-type f` で通常ファイルに限定し、`-size +100M` で「100MBより大きい」を表します(`+` が超過、`-` が未満、記号なしはちょうど)。`-type d` はディレクトリを対象にしてしまいます。`-maxsize` というオプションは存在しません。

システム構成・アーキテクチャ図
`/var/log` 以下から、サイズが 100MB を超える通常ファイルを検索するコマンドはどれか。 の解説図
問題56

56. 環境変数 PATH の中から、実際に実行されるコマンドのフルパスを表示するコマンドはどれか。

正解: A. which ls

正解の根拠・詳細解説

`which` は PATH を順に検索し、そのコマンド名で実行されるファイルのパスを表示します。`type` はエイリアスやシェル組み込みコマンドかどうかも判別でき、`whereis` はバイナリ・ソース・マニュアルの場所を表示します。`locate` はファイル名データベースから検索するコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
環境変数 PATH の中から、実際に実行されるコマンドのフルパスを表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題57

57. `passwd` にはコマンドのマニュアル(セクション1)と設定ファイルのマニュアル(セクション5)がある。設定ファイル `/etc/passwd` のマニュアルを表示するコマンドはどれか。

正解: A. man 5 passwd

正解の根拠・詳細解説

man はセクション番号を先に指定します。セクション1がユーザーコマンド、5がファイルフォーマット、8がシステム管理コマンドです。`man 5 passwd` で `/etc/passwd` のフォーマット説明が表示されます。`man -f`(= `whatis`)は該当項目の概要一覧を表示するオプションです。

システム構成・アーキテクチャ図
`passwd` にはコマンドのマニュアル(セクション1)と設定ファイルのマニュアル(セクション5)がある。設定ファイル `/etc/passwd` のマニュア の解説図
問題58

58. 端末に紐づかないものも含めて、システム上のすべてのプロセスを詳細形式で表示する BSD スタイルのコマンドはどれか。

正解: A. ps aux

正解の根拠・詳細解説

BSD スタイルでは `a` が他ユーザーのプロセスも含める、`u` がユーザー名やCPU/メモリ使用率を含む詳細表示、`x` が制御端末を持たないプロセスも含める、という意味です。組み合わせた `ps aux` が全プロセス表示の定番です。UNIX スタイルでは `ps -ef` が同様の用途で使われます。

システム構成・アーキテクチャ図
端末に紐づかないものも含めて、システム上のすべてのプロセスを詳細形式で表示する BSD スタイルのコマンドはどれか。 の解説図
問題59

59. 実行中の `nginx` という名前のプロセスすべてに、PID を調べずにまとめてシグナルを送るコマンドはどれか。

正解: A. killall nginx

正解の根拠・詳細解説

`killall` はプロセス名を指定して該当プロセスすべてにシグナルを送ります(デフォルトは SIGTERM)。名前の部分一致や条件指定には `pkill` が使えます。`kill` は原則として PID(またはジョブ番号)を指定するコマンドで、プロセス名は受け付けません。

システム構成・アーキテクチャ図
実行中の `nginx` という名前のプロセスすべてに、PID を調べずにまとめてシグナルを送るコマンドはどれか。 の解説図
問題60

60. フォアグラウンドで実行中のコマンドを Ctrl+Z で一時停止した後、バックグラウンドで実行を再開させるコマンドはどれか。

正解: A. bg

正解の根拠・詳細解説

Ctrl+Z は実行中のジョブを一時停止(SIGTSTP)します。その後 `bg` でバックグラウンド実行を再開、`fg` でフォアグラウンドに戻します。`jobs` は現在のジョブ一覧を表示するだけです。最初からバックグラウンド実行するにはコマンド末尾に `&` を付けます。

システム構成・アーキテクチャ図
フォアグラウンドで実行中のコマンドを Ctrl+Z で一時停止した後、バックグラウンドで実行を再開させるコマンドはどれか。 の解説図
問題61

61. ログアウトしてもコマンドの実行を継続させたい。使用するコマンドとして適切なものはどれか。

正解: A. nohup ./backup.sh &

正解の根拠・詳細解説

`nohup` はハングアップシグナル(SIGHUP)を無視させるため、端末を閉じても処理が続きます。末尾の `&` と組み合わせてバックグラウンド実行するのが一般的で、出力はリダイレクトしない限り `nohup.out` に保存されます。`renice` は実行優先度の変更コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
ログアウトしてもコマンドの実行を継続させたい。使用するコマンドとして適切なものはどれか。 の解説図
問題62

62. プロセスの nice 値について正しい説明はどれか。

正解: A. -20 から 19 の範囲を取り、値が小さいほど優先度が高い

正解の根拠・詳細解説

nice 値は -20(最高優先度)から 19(最低優先度)までで、小さいほど優先的に CPU が割り当てられます。`nice -n 10 コマンド` で開始時に指定し、実行中は `renice` で変更します。一般ユーザーは nice 値を上げる(優先度を下げる)ことしかできず、下げるには root 権限が必要です。

システム構成・アーキテクチャ図
プロセスの nice 値について正しい説明はどれか。 の解説図
問題63

63. vi(vim)のコマンドモードで、カーソル行を削除する操作はどれか。

正解: A. dd

正解の根拠・詳細解説

`dd` はカーソル行を1行削除(切り取り)します。`yy` は1行コピー(ヤンク)、`p` は貼り付け、`u` は直前の操作を取り消す(アンドゥ)操作です。削除した行もバッファに保持されるので `p` で貼り付けできます。

システム構成・アーキテクチャ図
vi(vim)のコマンドモードで、カーソル行を削除する操作はどれか。 の解説図
問題64

64. パーティション `/dev/sdb1` をディレクトリ `/mnt/data` に手動でマウントするコマンドはどれか。

正解: A. mount /dev/sdb1 /mnt/data

正解の根拠・詳細解説

`mount` は `mount デバイス マウントポイント` の順に指定します。順序を逆にすると正しく動作しません。`mkfs` はファイルシステムを作成(フォーマット)するコマンド、`fsck` はファイルシステムの検査・修復コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
パーティション `/dev/sdb1` をディレクトリ `/mnt/data` に手動でマウントするコマンドはどれか。 の解説図
問題65

65. システム起動時に自動的にマウントされるファイルシステムを定義する設定ファイルはどれか。

正解: A. /etc/fstab

正解の根拠・詳細解説

`/etc/fstab` にはデバイス(またはUUID)、マウントポイント、ファイルシステムの種類、マウントオプション、dump フラグ、fsck の順番の6フィールドを記述します。`/etc/mtab` と `/proc/mounts` は「現在マウントされている状態」を示すもので、設定ファイルではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
システム起動時に自動的にマウントされるファイルシステムを定義する設定ファイルはどれか。 の解説図
問題66

66. `umount /mnt/data` を実行すると「device is busy」と表示された。原因を調べるために使うコマンドとして適切なものはどれか。

正解: A. lsof /mnt/data

正解の根拠・詳細解説

「device is busy」は、そのファイルシステム上のファイルを使用中のプロセスがあるか、カレントディレクトリがその中にある場合に発生します。`lsof`(または `fuser -m /mnt/data`)で使用中のプロセスを特定できます。`df` や `du` は容量の確認コマンドで原因特定には使えません。

システム構成・アーキテクチャ図
`umount /mnt/data` を実行すると「device is busy」と表示された。原因を調べるために使うコマンドとして適切なものはどれか。 の解説図
問題67

67. アンマウント済みの ext4 ファイルシステムの整合性を検査・修復するコマンドはどれか。

正解: A. fsck /dev/sdb1

正解の根拠・詳細解説

`fsck` はファイルシステムを検査し、問題があれば修復します(ext系では `e2fsck` が実際に呼ばれます)。マウント中に実行するとデータが破損する恐れがあるため、必ずアンマウントしてから行います。`mkfs.ext4` は初期化(データ消去)、`tune2fs` はパラメータ変更コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
アンマウント済みの ext4 ファイルシステムの整合性を検査・修復するコマンドはどれか。 の解説図
問題68

68. パーティション `/dev/sdb1` を ext4 ファイルシステムとして初期化するコマンドはどれか。

正解: A. mkfs.ext4 /dev/sdb1

正解の根拠・詳細解説

`mkfs.ext4`(または `mkfs -t ext4`)でファイルシステムを作成します。`fdisk` はパーティションの作成・削除を行うツールで、ファイルシステムは作りません。`mount -t ext4` は既にファイルシステムがある領域をマウントするコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
パーティション `/dev/sdb1` を ext4 ファイルシステムとして初期化するコマンドはどれか。 の解説図
問題69

69. マウント済みファイルシステムの使用量と空き容量を、人が読みやすい単位(G/M)で表示するコマンドはどれか。

正解: A. df -h

正解の根拠・詳細解説

`df`(disk free)はファイルシステム単位の容量・使用率を表示し、`-h` で GiB/MiB 表記になります。`du`(disk usage)はディレクトリやファイルが消費している容量を集計するコマンド、`free` はメモリの使用状況を表示するコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
マウント済みファイルシステムの使用量と空き容量を、人が読みやすい単位(G/M)で表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題70

70. ディレクトリ `/var/log` 全体の合計使用量だけを見やすい単位で表示するコマンドはどれか。

正解: A. du -sh /var/log

正解の根拠・詳細解説

`du -s`(--summarize)はサブディレクトリを個別表示せず合計のみを出し、`-h` で読みやすい単位にします。`du -a` は個々のファイルまで表示するため出力が膨大になります。`df` はファイルシステム単位の情報で、指定ディレクトリの消費量集計はできません。

システム構成・アーキテクチャ図
ディレクトリ `/var/log` 全体の合計使用量だけを見やすい単位で表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題71

71. FHS(Filesystem Hierarchy Standard)において、ログやメールスプールなど「内容が頻繁に変化するデータ」を格納するディレクトリはどれか。

正解: A. /var

正解の根拠・詳細解説

`/var`(variable)はログ、メールスプール、印刷キュー、キャッシュなど、稼働中に変化するデータを置くディレクトリです。`/usr` は共有可能な読み取り専用のプログラム類、`/etc` はシステム設定ファイル、`/opt` は追加のアプリケーションパッケージ用です。

システム構成・アーキテクチャ図
FHS(Filesystem Hierarchy Standard)において、ログやメールスプールなど「内容が頻繁に変化するデータ」を格納するディレクトリはどれ の解説図
問題72

72. FHS における `/bin` と `/sbin` の違いとして正しいものはどれか。

正解: A. /sbin には主に管理者(root)が使うシステム管理用コマンドが置かれる

正解の根拠・詳細解説

`/bin` は ls や cp など一般ユーザーも使う基本コマンド、`/sbin` は fdisk や ifconfig など主に root が使うシステム管理コマンドの置き場です。一般ユーザーの PATH には `/sbin` が含まれないことが多く、その場合はフルパスで実行します。近年は `/usr/bin`、`/usr/sbin` へのシンボリックリンクになっているディストリビューションもあります。

システム構成・アーキテクチャ図
FHS における `/bin` と `/sbin` の違いとして正しいものはどれか。 の解説図
問題73

73. `ln -s /etc/hosts /tmp/hosts_link` で作成されるリンクの説明として正しいものはどれか。

正解: A. パス名を参照するシンボリックリンクで、別のファイルシステム上のファイルも参照できる

正解の根拠・詳細解説

`ln -s` はシンボリックリンク(ソフトリンク)を作成します。中身はリンク先のパス名なので、別のファイルシステムやディレクトリに対しても作成でき、リンク先を削除するとリンク切れになります。`-s` を付けないハードリンクは同じ inode を指し、同一ファイルシステム内でしか作れず、ディレクトリには作成できません。

システム構成・アーキテクチャ図
`ln -s /etc/hosts /tmp/hosts_link` で作成されるリンクの説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題74

74. ハードリンクに関する説明として正しいものはどれか。

正解: A. 同じ inode を参照するため、元のファイル名を削除しても実体は残る

正解の根拠・詳細解説

ハードリンクは同一の inode に対する複数の名前(ディレクトリエントリ)であり、どれか1つを削除しても他が残っていればデータは失われません。inode 番号はファイルシステムごとに管理されるため、異なるファイルシステムをまたぐことはできず、ディレクトリへの作成も原則禁止されています。パス名を保持するのはシンボリックリンクです。

システム構成・アーキテクチャ図
ハードリンクに関する説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題75

75. inode に保存されない情報はどれか。

正解: A. ファイル名

正解の根拠・詳細解説

inode にはファイルの種類、パーミッション、所有者・グループ、サイズ、タイムスタンプ、データブロックの位置などが記録されますが、ファイル名は含まれません。ファイル名と inode 番号の対応はディレクトリエントリが保持しており、これがハードリンクを可能にしています。`ls -i` で inode 番号を確認できます。

システム構成・アーキテクチャ図
inode に保存されない情報はどれか。 の解説図
問題76

76. ブロックデバイスの UUID やファイルシステムの種類を確認するコマンドはどれか。

正解: A. blkid

正解の根拠・詳細解説

`blkid` は各ブロックデバイスの UUID、LABEL、ファイルシステムタイプを表示します。`/etc/fstab` ではデバイス名(/dev/sdb1)よりも UUID を使うほうが、接続順の変化でデバイス名が入れ替わっても影響を受けず安全です。`lsblk -f` でも同様の情報が確認できます。

システム構成・アーキテクチャ図
ブロックデバイスの UUID やファイルシステムの種類を確認するコマンドはどれか。 の解説図
問題77

77. 新しく作成したスワップ領域 `/dev/sdb2` を初期化し、有効化する手順として正しいものはどれか。

正解: A. mkswap /dev/sdb2 を実行してから swapon /dev/sdb2 を実行する

正解の根拠・詳細解説

スワップ領域は `mkswap` で初期化(署名の書き込み)を行い、`swapon` で有効化します。無効化は `swapoff` です。現在の状況は `swapon -s` や `free` で確認できます。起動時に自動で有効化するには `/etc/fstab` に `swap` タイプの行を追加します。

システム構成・アーキテクチャ図
新しく作成したスワップ領域 `/dev/sdb2` を初期化し、有効化する手順として正しいものはどれか。 の解説図
問題78

78. マウント中のファイルシステム `/` を、アンマウントせずに読み書き可能(rw)へ変更するコマンドはどれか。

正解: A. mount -o remount,rw /

正解の根拠・詳細解説

`mount -o remount` は既にマウントされているファイルシステムのオプションを変更します。読み取り専用に戻す場合は `mount -o remount,ro /` です。`mount -a` は `/etc/fstab` に記載されたものを一括マウントするオプションで、`remount` という独立したコマンドは存在しません。

システム構成・アーキテクチャ図
マウント中のファイルシステム `/` を、アンマウントせずに読み書き可能(rw)へ変更するコマンドはどれか。 の解説図
問題79

79. `/proc` ディレクトリの説明として正しいものはどれか。

正解: A. カーネルやプロセスの情報をファイルとして見せる仮想ファイルシステムで、ディスク上に実体を持たない

正解の根拠・詳細解説

`/proc` は procfs と呼ばれる仮想ファイルシステムで、`/proc/cpuinfo` や `/proc/meminfo`、プロセスごとの `/proc/[PID]/` などをメモリ上で提供します。ディスクを消費せず、`/proc/sys/` 以下は書き込みによってカーネルパラメータを変更できます。カーネルイメージが置かれるのは `/boot` です。

システム構成・アーキテクチャ図
`/proc` ディレクトリの説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題80

80. ext2/ext3/ext4 ファイルシステムのパラメータ(ラベル、マウント回数によるチェック間隔、予約ブロック率など)を変更するコマンドはどれか。

正解: A. tune2fs

正解の根拠・詳細解説

`tune2fs` は既存の ext 系ファイルシステムの設定を変更します(例: `tune2fs -L data /dev/sdb1` でラベル設定、`-c` で最大マウント回数の変更)。`dumpe2fs` は情報の表示専用、`resize2fs` はサイズ変更、`mkfs.ext4` は新規作成でデータが消えます。

システム構成・アーキテクチャ図
ext2/ext3/ext4 ファイルシステムのパラメータ(ラベル、マウント回数によるチェック間隔、予約ブロック率など)を変更するコマンドはどれか。 の解説図
問題81

81. シェル変数 `MYVAR` を、そのシェルから起動する子プロセスにも引き継がれる環境変数にするコマンドはどれか。

正解: A. export MYVAR

正解の根拠・詳細解説

`export` を使うと変数が環境変数となり、そのシェルから起動されるコマンド(子プロセス)にも引き継がれます。`export MYVAR=value` のように代入と同時に指定もできます。`set` は引数なしで全変数の表示やシェルオプションの設定、`declare -r` は読み取り専用変数の宣言です。

システム構成・アーキテクチャ図
シェル変数 `MYVAR` を、そのシェルから起動する子プロセスにも引き継がれる環境変数にするコマンドはどれか。 の解説図
問題82

82. 現在のシェルに設定されている環境変数の一覧を表示するコマンドとして適切なものはどれか。

正解: A. env

正解の根拠・詳細解説

`env`(や `printenv`)は環境変数の一覧を表示します。`set` はシェル変数も含めたすべての変数と関数を表示します。`echo` は指定した文字列や変数の値を出力するコマンド、`read` は標準入力から変数へ読み込むコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
現在のシェルに設定されている環境変数の一覧を表示するコマンドとして適切なものはどれか。 の解説図
問題83

83. 環境変数 PATH の説明として正しいものはどれか。

正解: A. コマンドを探索するディレクトリをコロン(:)区切りで並べたもの

正解の根拠・詳細解説

PATH はコマンド名だけで実行したときにシェルが実行ファイルを探すディレクトリの一覧で、コロン区切りです。追記する場合は `export PATH=$PATH:/opt/bin` のように既存の値を残す書き方をします。ライブラリ検索は LD_LIBRARY_PATH、ホームは HOME、マニュアルは MANPATH です。

システム構成・アーキテクチャ図
環境変数 PATH の説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題84

84. bash において、特定ユーザーだけに適用したいエイリアスや関数を記述する設定ファイルとして最も適切なものはどれか。

正解: A. ~/.bashrc

正解の根拠・詳細解説

`~/.bashrc` はユーザー個人の対話シェル起動時に読み込まれる設定ファイルで、エイリアスや関数の定義に適しています。`/etc/profile` や `/etc/bashrc` は全ユーザー共通の設定でシステム全体に影響します。`~/.bash_history` は実行したコマンドの履歴が保存されるファイルで、設定ファイルではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
bash において、特定ユーザーだけに適用したいエイリアスや関数を記述する設定ファイルとして最も適切なものはどれか。 の解説図
問題85

85. `alias ll='ls -l'` を実行した後、一時的に本来の `ls -l` ではなく別名を解除して元のコマンドを使いたい。エイリアス自体を削除するコマンドはどれか。

正解: A. unalias ll

正解の根拠・詳細解説

`unalias エイリアス名` で個別に削除し、`unalias -a` ですべてのエイリアスを削除します。一時的にエイリアスを無視して元のコマンドを実行したいときは、コマンド名の前にバックスラッシュを付けて `\ls` のように書く方法もあります。`unset` はシェル変数や関数の削除に使うコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
`alias ll='ls -l'` を実行した後、一時的に本来の `ls -l` ではなく別名を解除して元のコマンドを使いたい。エイリアス自体を削除するコマン の解説図
問題86

86. シェルスクリプトの1行目に書く `#!/bin/bash` の役割として正しいものはどれか。

正解: A. そのスクリプトを解釈・実行するインタプリタを指定する

正解の根拠・詳細解説

先頭の `#!`(シバン/シェバン)に続けてインタプリタのパスを書くと、そのプログラムでスクリプトが実行されます(`#!/usr/bin/python3` など)。実行権限は別途 `chmod +x` で付与する必要があり、root 権限になるわけでもありません。

システム構成・アーキテクチャ図
シェルスクリプトの1行目に書く `#!/bin/bash` の役割として正しいものはどれか。 の解説図
問題87

87. シェルスクリプト内で、直前に実行したコマンドの終了ステータスを参照する特殊変数はどれか。

正解: A. $?

正解の根拠・詳細解説

`$?` は直前のコマンドの終了ステータスで、0 が成功、0 以外が異常終了を意味します。`$$` は現在のシェルの PID、`$!` は直近にバックグラウンド実行したプロセスの PID、`$#` は引数の個数を表します。

システム構成・アーキテクチャ図
シェルスクリプト内で、直前に実行したコマンドの終了ステータスを参照する特殊変数はどれか。 の解説図
問題88

88. シェルスクリプトに渡された1番目の引数を参照する記述はどれか。

正解: A. $1

正解の根拠・詳細解説

位置パラメータは `$1`、`$2` ... の形で参照します。`$0` はスクリプト自身の名前、`$#` は引数の個数、`$*` と `$@` は全引数をまとめて表します。

システム構成・アーキテクチャ図
シェルスクリプトに渡された1番目の引数を参照する記述はどれか。 の解説図
問題89

89. シェルスクリプトで「`/etc/hosts` が通常ファイルとして存在するか」を判定する条件式はどれか。

正解: A. if [ -f /etc/hosts ]; then

正解の根拠・詳細解説

`-f` はファイルが存在し、かつ通常ファイルであることを判定します。`-d` はディレクトリ、`-e` は種類を問わず存在するか、`-r`/`-w`/`-x` は読み・書き・実行権限の判定です。`-z` は文字列が空かどうか、`-n` は空でないかどうかの判定で、用途が異なります。角括弧の内側には空白が必要な点にも注意します。

システム構成・アーキテクチャ図
シェルスクリプトで「`/etc/hosts` が通常ファイルとして存在するか」を判定する条件式はどれか。 の解説図
問題90

90. bash の `test` コマンド(`[ ]`)における比較演算子の使い方として正しいものはどれか。

正解: A. 数値の等価比較には -eq を、文字列の等価比較には = を使う

正解の根拠・詳細解説

数値比較は `-eq`(等しい)、`-ne`(等しくない)、`-gt`、`-ge`、`-lt`、`-le` を使い、文字列比較は `=`(bash では `==` も可)、`!=` を使います。逆にすると意図しない結果やエラーになります。

システム構成・アーキテクチャ図
bash の `test` コマンド(`[ ]`)における比較演算子の使い方として正しいものはどれか。 の解説図
問題91

91. 変更した `~/.bashrc` の内容を、ログインし直さずに現在のシェルへ反映させるコマンドはどれか。

正解: A. source ~/.bashrc

正解の根拠・詳細解説

`source`(または `.`)は指定ファイルを現在のシェル自身で読み込むため、設定した変数やエイリアスがそのまま反映されます。`bash ~/.bashrc` は子シェルで実行されるだけなので、終了すると設定が消えてしまいます。

システム構成・アーキテクチャ図
変更した `~/.bashrc` の内容を、ログインし直さずに現在のシェルへ反映させるコマンドはどれか。 の解説図
問題92

92. シェルスクリプトの中で、リスト `a b c` の各要素に対して繰り返し処理を行う正しい記述はどれか。

正解: A. for i in a b c; do echo $i; done

正解の根拠・詳細解説

bash の for 文は `for 変数 in リスト; do 処理; done` という構文です。`while 条件; do 処理; done` も同様に `do` と `done` で囲みます。`foreach` は C シェル系の構文で bash では使えず、波括弧やコロンを使う書き方も bash では構文エラーになります。

システム構成・アーキテクチャ図
シェルスクリプトの中で、リスト `a b c` の各要素に対して繰り返し処理を行う正しい記述はどれか。 の解説図
問題93

93. ユーザー `taro` を追加し、同時にホームディレクトリも作成するコマンドはどれか。

正解: A. useradd -m taro

正解の根拠・詳細解説

`useradd -m` はホームディレクトリを作成し、`/etc/skel` の内容をコピーします。逆に `-M` はホームディレクトリを作成しません(ディストリビューションによって既定の動作が異なるため明示するのが確実です)。`usermod` は既存ユーザーの変更、`groupadd` はグループ追加コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
ユーザー `taro` を追加し、同時にホームディレクトリも作成するコマンドはどれか。 の解説図
問題94

94. 既存ユーザー `taro` を、現在の所属を保ったまま補助グループ `wheel` に追加するコマンドはどれか。

正解: A. usermod -aG wheel taro

正解の根拠・詳細解説

`-G` は補助グループの指定ですが、`-a`(append)を付けないと指定しなかった既存の補助グループから外れてしまいます。したがって追加したいときは必ず `-aG` を使います。小文字の `-g` はプライマリグループの変更、`useradd` は新規ユーザー作成コマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
既存ユーザー `taro` を、現在の所属を保ったまま補助グループ `wheel` に追加するコマンドはどれか。 の解説図
問題95

95. `/etc/passwd` の各行の3番目のフィールドが表すものはどれか(例: `taro:x:1001:1001::/home/taro:/bin/bash`)。

正解: A. ユーザーID(UID)

正解の根拠・詳細解説

`/etc/passwd` は「ユーザー名:パスワード:UID:GID:コメント:ホームディレクトリ:ログインシェル」の7フィールドです。3番目が UID、4番目が GID です。2番目のパスワード欄は現在 `x` となっており、実際のハッシュは `/etc/shadow` に格納されています。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/passwd` の各行の3番目のフィールドが表すものはどれか(例: `taro:x:1001:1001::/home/taro:/bin/bash` の解説図
問題96

96. `/etc/shadow` ファイルの説明として正しいものはどれか。

正解: A. 暗号化されたパスワードやパスワードの有効期限情報を保持し、root のみ読み取り可能な権限に設定されている

正解の根拠・詳細解説

`/etc/shadow` にはパスワードハッシュに加え、最終変更日、変更可能までの日数、有効期限、警告日数などが記録されます。誰でも読める `/etc/passwd` からハッシュを分離してセキュリティを高める仕組みなので、パーミッションは 640 や 000 など厳しく設定されています。グループ情報は `/etc/group`、そのパスワードは `/etc/gshadow` です。

システム構成・アーキテクチャ図
`/etc/shadow` ファイルの説明として正しいものはどれか。 の解説図
問題97

97. ユーザー `taro` のアカウントを、パスワード認証でログインできないようロックするコマンドはどれか。

正解: A. passwd -l taro

正解の根拠・詳細解説

`passwd -l`(lock)はパスワードハッシュの先頭に `!` を付けてロックし、`passwd -u`(unlock)で解除します(`usermod -L` / `-U` も同等)。`passwd -d` はパスワードを削除して空にしてしまうため危険です。`userdel` はアカウント自体の削除です。

システム構成・アーキテクチャ図
ユーザー `taro` のアカウントを、パスワード認証でログインできないようロックするコマンドはどれか。 の解説図
問題98

98. ユーザー `taro` をホームディレクトリごと削除するコマンドはどれか。

正解: A. userdel -r taro

正解の根拠・詳細解説

`userdel -r` はアカウントに加えてホームディレクトリとメールスプールも削除します。`-r` なしではホームディレクトリが残ります。`usermod -d` はホームディレクトリのパスを変更するオプション、`rmuser` は Linux の標準コマンドではありません。

システム構成・アーキテクチャ図
ユーザー `taro` をホームディレクトリごと削除するコマンドはどれか。 の解説図
問題99

99. crontab のエントリ `30 2 * * 0 /usr/local/bin/backup.sh` が実行されるタイミングはどれか。

正解: A. 毎週日曜日の 2 時 30 分

正解の根拠・詳細解説

cron の5つのフィールドは左から「分・時・日・月・曜日」です。この例は分=30、時=2、日と月は毎回、曜日=0(日曜)なので毎週日曜日の 2:30 に実行されます。曜日は 0 または 7 が日曜、1 が月曜です。

システム構成・アーキテクチャ図
crontab のエントリ `30 2 * * 0 /usr/local/bin/backup.sh` が実行されるタイミングはどれか。 の解説図
問題100

100. 自分のユーザーの cron 設定を編集するコマンドと、その一覧を表示するコマンドの組み合わせとして正しいものはどれか。

正解: A. 編集は crontab -e、一覧表示は crontab -l

正解の根拠・詳細解説

`crontab -e` でエディタが開き、`crontab -l` で登録内容を一覧表示します。`crontab -r` は登録内容の全削除なので誤って実行しないよう注意が必要です。root は `crontab -u ユーザー名` で他ユーザーの設定を操作できます。

システム構成・アーキテクチャ図
自分のユーザーの cron 設定を編集するコマンドと、その一覧を表示するコマンドの組み合わせとして正しいものはどれか。 の解説図
問題101

101. 「1回だけ」指定した日時にコマンドを実行させたい場合に使うコマンドはどれか。

正解: A. at

正解の根拠・詳細解説

`at` は指定日時に1回だけジョブを実行します(`at 23:00` のように起動して実行内容を入力)。登録済みジョブの確認は `atq`、削除は `atrm` です。`cron` は繰り返し実行、`anacron` は電源が入っていなかった間の実行漏れを補う仕組み、`watch` はコマンドを一定間隔で繰り返し表示するツールです。

システム構成・アーキテクチャ図
「1回だけ」指定した日時にコマンドを実行させたい場合に使うコマンドはどれか。 の解説図
問題102

102. systemd 環境で、収集されたシステムログを閲覧するコマンドはどれか。

正解: A. journalctl

正解の根拠・詳細解説

`journalctl` は systemd-journald が収集したログを表示します。`journalctl -u httpd` でユニット単位、`-f` でリアルタイム追尾、`-b` で今回の起動分に絞り込めます。`logrotate` はログのローテーション、`lastlog` は各ユーザーの最終ログイン記録を表示するコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
systemd 環境で、収集されたシステムログを閲覧するコマンドはどれか。 の解説図
問題103

103. 肥大化するログファイルを定期的に分割・圧縮・世代管理する仕組みはどれか。

正解: A. logrotate

正解の根拠・詳細解説

`logrotate` は `/etc/logrotate.conf` と `/etc/logrotate.d/` の設定に従い、ログの世代交代・圧縮・削除を行います。多くの環境では cron または systemd タイマーによって日次で実行されます。他の選択肢は実在しないコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
肥大化するログファイルを定期的に分割・圧縮・世代管理する仕組みはどれか。 の解説図
問題104

104. システムのタイムゾーンを systemd 環境で確認・設定するコマンドはどれか。

正解: A. timedatectl

正解の根拠・詳細解説

`timedatectl` は現在時刻・タイムゾーン・NTP 同期状態を表示し、`timedatectl set-timezone Asia/Tokyo` で変更できます。`localectl` は言語・キーボードレイアウトなどロケール関連、`hwclock` はハードウェアクロックの読み書き、`date` は日時の表示と設定を行うコマンドです。

システム構成・アーキテクチャ図
システムのタイムゾーンを systemd 環境で確認・設定するコマンドはどれか。 の解説図
問題105

105. IPアドレス `192.168.10.25/24` のネットワークアドレスとして正しいものはどれか。

正解: A. 192.168.10.0

正解の根拠・詳細解説

`/24` はサブネットマスク 255.255.255.0 を意味し、先頭24ビットがネットワーク部です。したがってホスト部を0にした `192.168.10.0` がネットワークアドレスです。`192.168.10.255` はブロードキャストアドレスで、利用可能なホストは .1 から .254 の254個です。

システム構成・アーキテクチャ図
IPアドレス `192.168.10.25/24` のネットワークアドレスとして正しいものはどれか。 の解説図
問題106

106. プライベートIPアドレスとして定義されていない(グローバルアドレスである)ものはどれか。

正解: A. 200.10.1.5

正解の根拠・詳細解説

プライベートIPアドレスは `10.0.0.0/8`、`172.16.0.0/12`(172.16〜172.31)、`192.168.0.0/16` の3つの範囲です。`200.10.1.5` はいずれにも含まれないためグローバルアドレスです。なお `127.0.0.0/8` はループバック用に予約された特別な範囲です。

システム構成・アーキテクチャ図
プライベートIPアドレスとして定義されていない(グローバルアドレスである)ものはどれか。 の解説図
問題107

107. 現在のネットワークインターフェースに設定されたIPアドレスを、iproute2 系のコマンドで確認する方法はどれか。

正解: A. ip addr show

正解の根拠・詳細解説

`ip addr show`(短縮形 `ip a`)は各インターフェースのIPアドレスを表示します。従来の `ifconfig` の後継にあたるコマンドです。`ip route show` はルーティングテーブル、`ip link set eth0 up` はインターフェースの有効化で、用途が異なります。

システム構成・アーキテクチャ図
現在のネットワークインターフェースに設定されたIPアドレスを、iproute2 系のコマンドで確認する方法はどれか。 の解説図
問題108

108. デフォルトゲートウェイを含むルーティングテーブルを確認するコマンドはどれか。

正解: A. ip route show

正解の根拠・詳細解説

`ip route show`(または `route -n`、`netstat -r`)でルーティングテーブルを確認でき、`default via ...` の行がデフォルトゲートウェイです。`ss -tuln` は待ち受けポートの確認、`hostname -I` は自ホストのIPアドレス表示です。

システム構成・アーキテクチャ図
デフォルトゲートウェイを含むルーティングテーブルを確認するコマンドはどれか。 の解説図
問題109

109. 参照するDNSサーバー(ネームサーバー)を指定する伝統的な設定ファイルはどれか。

正解: A. /etc/resolv.conf

正解の根拠・詳細解説

`/etc/resolv.conf` には `nameserver 8.8.8.8` のようにDNSサーバーのIPアドレスや `search` による検索ドメインを記述します。`/etc/hosts` はホスト名とIPアドレスの静的な対応表、`/etc/services` はサービス名とポート番号の対応表です。

システム構成・アーキテクチャ図
参照するDNSサーバー(ネームサーバー)を指定する伝統的な設定ファイルはどれか。 の解説図
問題110

110. 名前解決の際に `/etc/hosts` と DNS のどちらを先に参照するかといった、参照順序を定める設定ファイルはどれか。

正解: A. /etc/nsswitch.conf

正解の根拠・詳細解説

`/etc/nsswitch.conf` の `hosts:` 行に `files dns` のように記述され、左から順に参照されます(`files` が `/etc/hosts`)。ホスト名以外にも passwd や group の情報源の順序を定義します。他の選択肢は実在しないファイル名です。

システム構成・アーキテクチャ図
名前解決の際に `/etc/hosts` と DNS のどちらを先に参照するかといった、参照順序を定める設定ファイルはどれか。 の解説図
問題111

111. 指定ホストまでの経路上にあるルーターを順に表示し、どこで通信が止まっているかを調べるコマンドはどれか。

正解: A. traceroute

正解の根拠・詳細解説

`traceroute`(Windows の tracert 相当、`tracepath` も同様)は TTL を1ずつ増やしながらパケットを送り、経路上のルーターを順に表示します。`ping` は到達性と応答時間の確認のみ、`arp -a` は同一セグメント内のMACアドレス対応表の表示です。

システム構成・アーキテクチャ図
指定ホストまでの経路上にあるルーターを順に表示し、どこで通信が止まっているかを調べるコマンドはどれか。 の解説図
問題112

112. 現在サーバーが待ち受け(LISTEN)しているTCPポートを、名前解決せずに一覧表示するコマンドはどれか。

正解: A. ss -tuln

正解の根拠・詳細解説

`ss` の `-t` はTCP、`-u` はUDP、`-l` は待ち受け状態、`-n` は名前解決せず数値表示です。組み合わせた `ss -tuln` が定番で、旧来の `netstat -tuln` と同様の結果が得られます。他の選択肢は実在しない書式です。

システム構成・アーキテクチャ図
現在サーバーが待ち受け(LISTEN)しているTCPポートを、名前解決せずに一覧表示するコマンドはどれか。 の解説図
問題113

113. DNS サーバーへ問い合わせを行い、レコードの詳細な応答内容を確認するコマンドはどれか。

正解: A. dig example.com

正解の根拠・詳細解説

`dig` は DNS への問い合わせ結果を、質問セクションや応答セクションを含む詳細な形式で表示します。`dig @8.8.8.8 example.com MX` のように問い合わせ先サーバーやレコード種別も指定できます。`host` はより簡潔な出力を返すコマンドです。`ping` は名前解決も行いますが、レコード内容の確認には向きません。

システム構成・アーキテクチャ図
DNS サーバーへ問い合わせを行い、レコードの詳細な応答内容を確認するコマンドはどれか。 の解説図
問題114

114. SSH サーバーが標準の 22 番ではなく 2222 番ポートで動作している。クライアントから接続するコマンドはどれか。

正解: A. ssh -p 2222 user@example.com

正解の根拠・詳細解説

ssh クライアントでポートを指定するのは小文字の `-p` です(scp や sftp では大文字の `-P` を使う点が紛らわしいので注意)。よく使う接続先は `~/.ssh/config` に `Host` ごとに `Port` や `User` を書いておくと省略できます。

システム構成・アーキテクチャ図
SSH サーバーが標準の 22 番ではなく 2222 番ポートで動作している。クライアントから接続するコマンドはどれか。 の解説図
問題115

115. ウェルノウンポート番号の組み合わせとして正しいものはどれか。

正解: A. HTTP が 80、HTTPS が 443、SSH が 22

正解の根拠・詳細解説

代表的なウェルノウンポート(0〜1023)は HTTP=80、HTTPS=443、SSH=22、Telnet=23、FTP=21(制御)、SMTP=25、DNS=53、POP3=110 です。これらの対応は `/etc/services` でも確認できます。

システム構成・アーキテクチャ図
ウェルノウンポート番号の組み合わせとして正しいものはどれか。 の解説図
問題116

116. `/usr/bin/passwd` のパーミッションが `-rwsr-xr-x` と表示されている。この `s` が意味するものはどれか。

正解: A. SUID が設定されており、実行時にファイル所有者(root)の権限で動作する

正解の根拠・詳細解説

所有者の実行権の位置にある `s` は SUID で、一般ユーザーが実行してもファイル所有者の権限で動作します。`passwd` が一般ユーザーでも `/etc/shadow` を更新できるのはこの仕組みによるものです。設定は `chmod u+s` または `chmod 4755` です。グループ実行権の位置にある `s` は SGID を表します。

システム構成・アーキテクチャ図
`/usr/bin/passwd` のパーミッションが `-rwsr-xr-x` と表示されている。この `s` が意味するものはどれか。 の解説図
問題117

117. 共有ディレクトリに SGID を設定する主な目的はどれか。

正解: A. そのディレクトリ内に作成されたファイルの所有グループを、ディレクトリの所有グループに統一するため

正解の根拠・詳細解説

ディレクトリに SGID(`chmod g+s` または 2775 など)を設定すると、その中で新規作成されるファイルやディレクトリの所有グループがディレクトリのグループを引き継ぎます。チームでの共有ディレクトリに有効です。「所有者以外が削除できない」のはスティッキービットの効果です。

システム構成・アーキテクチャ図
共有ディレクトリに SGID を設定する主な目的はどれか。 の解説図
問題118

118. `/tmp` のパーミッションが `drwxrwxrwt` となっている。末尾の `t` が果たす役割はどれか。

正解: A. 誰でも書き込めるが、ファイルの削除や名前変更はその所有者(と root)だけができる

正解の根拠・詳細解説

スティッキービット(`chmod +t` または 1777)は、全員が書き込めるディレクトリで他人のファイルを勝手に削除・改名できないようにする仕組みです。`/tmp` が代表例で、SUID/SGID とは目的がまったく異なります。

システム構成・アーキテクチャ図
`/tmp` のパーミッションが `drwxrwxrwt` となっている。末尾の `t` が果たす役割はどれか。 の解説図
問題119

119. sudo の設定ファイル `/etc/sudoers` を、構文チェックを行いながら安全に編集するコマンドはどれか。

正解: A. visudo

正解の根拠・詳細解説

`visudo` は保存時に構文チェックを行い、誤りがあれば警告して再編集を促すため、設定ミスで sudo が使えなくなる事故を防げます。同時編集のロックも行います。エディタで直接開いたり、パーミッションを緩めたりするのは危険です(sudoers は 440 が既定)。

システム構成・アーキテクチャ図
sudo の設定ファイル `/etc/sudoers` を、構文チェックを行いながら安全に編集するコマンドはどれか。 の解説図
問題120

120. GPG による公開鍵暗号方式を用いて、相手にファイルを暗号化して送る場合に使用する鍵はどれか。

正解: A. 受信者の公開鍵で暗号化し、受信者が自身の秘密鍵で復号する

正解の根拠・詳細解説

公開鍵暗号では、受信者の公開鍵で暗号化したデータは対応する受信者の秘密鍵でしか復号できません。そのため事前に相手の公開鍵を入手(`gpg --import`)しておく必要があります。送信者の秘密鍵を使うのは「署名」で、これは改ざん検知と本人確認のための操作です。

システム構成・アーキテクチャ図
GPG による公開鍵暗号方式を用いて、相手にファイルを暗号化して送る場合に使用する鍵はどれか。 の解説図
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